【FGO】セイバー・アストルフォの宝具「ヴルカーノ・カリゴランテ」とは
こんにちは。絆創膏です。
FGO、クリスマスイベでセイバークラスのアストルフォが実装されるそうですね!
シャルルやローランの前に星5アストルフォが実装されるのは予想外でしたが、正直めちゃめちゃ嬉しい。
クリスマスは、前澤社長より先に、アストルフォと一緒に月旅行に行ってきます。
さて、アストルフォの宝具名、「僥倖の拘引網(ヴルカーノ・カリゴランテ)」。
書いてる時点で実装は明日なので、詳しくは分かりませんが、ルドヴィコ・アリオストの「狂えるオルランド」の第15歌にそれらしき網が登場します。
凶悪な巨人カリゴランテが、近くを通る人間を、その網を使って捕らえ、貪っていました。アストルフォは、そこには近づかないよう出会った隠者から忠告されますが、騎士の誇りから(キャラ的にそれだけではない気もしますが)、その地へと赴きます。アストルフォはカリゴランテに見つかりますが、その前に怪音を響かせる角笛(Fateでは恐慌呼び起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ))を手に入れていたので、それを使ってカリゴランテの心に恐怖を呼び起こし、逃げ惑わせます(狂えるオルランドでは角笛はそのような効果を持つ)。逃げた先に、カリゴランテ自身が仕掛けた網があったため、カリゴランテはそれに絡まり、身動き1つ取れなくなりました。
かなり要約していますが、大体こんな感じの内容です。
かなりのパワーを持つはずのカリゴランテが身動き1つ取れなくなる網とは、いったいどんな網なのでしょうか。
実は、この網は、ギリシャ神話に登場するオリュンポス十二神の1人、鍛治の神ヘパイストスがつくった網なのです。この網の捕縛力は折り紙つきで、ギリシャ神話中では、浮気した美の女神アフロディーテとその浮気相手である軍神アレスを捕らえています。神レベル(っていうか神)を捕らえるほどの網なので、いくら力自慢の巨人でも、破ることはできなかったのです。
ちなみに狂えるオルランドの中では、ヘパイストスはヴルカーノと呼ばれています。ヴルカーノはウルカヌスのイタリア語で、ウルカヌスはヘパイストスと同一視されるローマ神話の神様です。
アフロディーテ、アレスはそれぞれヴィーナス、マルスとなっています。
ということで、剣アストルフォの宝具名「ヴルカーノ・カリゴランテ」は、網をつくった神の名前とそれを使った巨人の名前を組み合わせたものと思われます。
次に控える第2部5章がギリシャ舞台なので、もしかしたら何か伏線が張られるかも…?(多分無い)
いずれにせよ、一体、網でどんな攻撃を繰り出すのか、ワクワクが止まりません。
ってかつらつら書いたけど、多分マテリアルで出るよね宝具の説明は(笑)
ちなみに、アストルフォはその後、この網を手に入れています。しかし、同じ第15歌の中で、メッカで出会ったサンソネットという若者に、その地で滞在させてもらったお礼として、気前よく譲渡しています。
こういうところが素敵ですよね、アストルフォ。
【参考】ルドヴィコ・アリオスト著、脇功訳(2001)「狂えるオルランド」名古屋大学出版会.
【11/30追記】蛇腹剣は男(の娘)のロマン