千夜一夜物語入門にオススメの一冊
こんにちは。絆創膏です。
千夜一夜物語、興味あっても話が長大すぎるし、どこから手をつけたものかって感じなんですよね。千一夜分って1日1夜でも約3年ですからね。絶対途中で飽きる。中東の迷信でも「アラビアンナイトを読み終えようとする人は途中で死ぬ」というのがあるらしいですよ。
読み終える前に死ぬ程ではないにしても、成立の過程からこれだけ入り組んでいる物語、どこから入るのが正解なのか。
正解なんてものはないのでしょうが、私が初めに読んだものを、千夜一夜物語入門にオススメの一冊として、紹介させていただきます。
☆大場正史訳 バートン版アラビアンナイト 千夜一夜物語拾遺(角川文庫)
私が初めてちゃんと読んだアラビアンナイトで、バートン版の拾遺(本編ではなく、補遺から選抜されたもの)となります。
中身としては、アラビアンナイトお馴染みの「アラジン」や「アリババ」等、全10話が収められています。
350ページほどと、良心的なページ数であるのに加え、豊富で分かりやすい注釈のおかげで、楽しめながらさくさく読めます。
案外、アラジンやアリババというキャラクター名は知っていても、内容はよく知らないという人も多いのではないでしょうか。私も実際よく知らなかったのですが、古典文学の和訳とは思えないくらい読みやすい文章だったのもあり、すっかり作品に魅了されました。
詳しい内容については、ネタバレになるのでこの記事の中では話しませんが、きっと日本人の価値観で読むと、色々びっくりすると思いますよ。
オススメです(´ω`)
★蛇足
今回紹介したバートン版アラビアンナイト拾遺は、新宿紀伊國屋のFateフェアの時に購入しました。
何を隠そう、Fateシリーズ大好きなんです。
1番好きなのはライダーさんもといメドゥーサさん。ギリシャ神話もたまに読みます。とはいえ、メドゥーサさんが絡む話ってあんまりないですよね。書籍がなければ、論文あるかなーっと探してもあまり見つからず。どなたかメドゥーサさん絡みの何かしらあったら教えてください(土下座)。
あ、もちろん、不夜キャスさんも大好きですよ!!ライダーさん一強の絆創膏好みヒエラルキーに颯爽と現れた不夜キャスさん。当カルデアの二枚看板です。次いでアストルフォ。シャルルマーニュ関連はトマス・ブルフィンチ版が読みやすくてオススメですよ!ってかそれ以外ほぼ入手困難…。そのうち、シャルルマーニュ伝説の感想も語りたい!
話戻りますが、当時は真名隠しがあったので、紀伊國屋さんも配慮してますね。むしろ、このカバーだけでも価格以上の価値があるのでは、というくらい可愛いカバーでお気に入りです。
またやってくれないかなーFateフェア。